カナダでキャリア模索中の30代の日常

カナダのトロントでワーホリ終了後にカレッジで幼児教育の勉強をしました。オンタリオ州のRECEとして働いた後、現在は発達障がいの方を支援する非営利団体に勤めています。

仕事の人間関係のストレスをなくすアサーティブ・コミュニケーション①

今日は最近私が仕事で意識しているアサーティブ・コミュニケーションについてです。以下の記事を参考にしています。

How to become more assertive at work (your ultimate guide)

"Assertive" という単語をCambridge dictionaryで調べてみると、『自分の欲しいものや信じることを、自信を持って恐れずに言えること。』とあります。

Assertive|English meaning

 

私は今までカナダの幼児教育やソーシャルワークの分野で働いて来ましたが、仕事での一番のストレスは子供でもクライアントでもなく同僚との人間関係です。そう感じる皆さんも多いのではないでしょうか?

アサーティブネスを身に着けることはどの分野のキャリアでも重要で、また自分の意見を人に聞いてもらうことや、同僚からリスペクトを得るにはとても重要な要素です。私もその一人ですが、特に人と違う意見を言うことが苦手な人は、嫌われるのではないかなど色々考えてしまい簡単ではないですよね。思い返せば、その原因は私の場合幼少期に遡ります。どちらかと言うと元々私は自分の思っていることをハッキリ言う性格の子供でした。私の家庭はは祖母が母親代わりだったのですが、昭和どころか大正生まれの彼女は家父長制や女は三歩下がっての価値観を強く持っていたので私もそのように教育されました。いつも『女の子なんだから偉そうなこと言わずに黙っていなさい!』と祖母には言われていたので、いつも私は喋りすぎてダメなんだ・・と思っていました。また学生生活や社会に出てからも日本の男尊女卑社会でカナダに来るまで過ごしているので、色々理不尽な価値観を信じ込まされて、段々と自分の意見を人前で言うのが怖くなってしまいました。私はこれを親と社会の呪いだってよく自分で思っているのですが、カナダに来てからはその呪いを解くために日々頑張っています・・。ちなみに夫や近い友達には心を許しているのでそんなことはないのですが、仕事になると年功序列の価値観だったり色んなことが自分に影響して来ます。

ですが、ソフト・スキルは練習で伸ばすことが出来ると信じています。コミュニケーション力やアサーティブネスなどのソフト・スキルが元々高い人がいるのは事実ですが、後からでも習得することが出来るはずです。アサーティブであるということは他の人の権利も守りながら自分が正しいと思うことを落ち着いてコミュニケーション出来るということです。

例えば、自分が仕事でミスを犯したとします。そしてミーテング中、上司にチームのみんなの前で叱られました。あなたならどうしますか?アサーティブな人ならば、ミーテングの後その上司の元に行き『自分のミスがあった場合、みんなの前ではなく個人的に指摘して下さい。』と言いに行くでしょう。ですが、『あなたは失礼だ。』とか『常識がない。』など相手の人格を否定したり、声を荒げたり、おどおどしながら喋ることはしません。

そして、アサーティブであることは、自尊心を高めることもストレスや不安を和らげる効果もあるとされています!

The Effectiveness of Assertiveness Training on the Levels of Stress, Anxiety, and Depression of High School Students - PMC

こちらの研究によると、アサーティブ・トレーニングを受けた高校の生徒は不安、ストレスや鬱を軽減したという結果になったそうです。私もカナダのカレッジ時代からずっとアサーティブになることを目標の一つとしていましたが、理不尽や問題が起きた時など、黙っているのと自分や他人の為に立ち上がった場合ではストレスの度合いが全然違います。

(こちらの図は記事の始めに載せたウェブサイトからお借りしました。)

アサーティブであることの利点はこんなにたくさんあります!

・人々のリスペクトを得ることが出来る。

・自尊心を高める。

・不安やストレスを軽減する。

・より良いリーダー(管理職)になれる。

Win-winの解決策を見つけることが出来る。

 

長くなったので続きはその②に書きますね!