カナダでキャリア模索中の30代の日常

カナダのトロントでワーホリ終了後にカレッジで幼児教育の勉強をしました。オンタリオ州のRECEとして働いた後、現在は発達障がいの方を支援する非営利団体に勤めています。

たまにはB**chになってもいい。

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今週の水曜から体調不良でなんとコロナになった・・。5日休んで月曜に仕事復帰する予定だったけれど一向に微熱が収まらない。現在の会社のポリシーでは症状が収まってから24時間後に復帰していいが、もしかしたら来週も休まないといけないかも・・。パンデミック中もフロントラインで働いていたけれど陽性になったのはなんとこれが初めて。夫と義兄も同じく陽性で、今回は一家全員で自宅待機している。

そんなこんなでもう4日程ほぼなにもせずベッドにいるけれど、ふと気づいた瞬間に仕事の事を考える。私の最近のXやブログ(仕事の近況アップデートとショッピング・バン。 - カナダでキャリア模索中の30代の日常)で仕事の事をよく話しているが、今の職場では同僚との人間関係がすこぶる良くない。そんな時、インスタグラムでこの動画が上がって来た。

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"It's okay to fight for yourself and be a b**ch  sometimes because some people take your kindness as weakness. "

私は自分で言うのもなんだけど結構優しい。理不尽な同僚にも礼儀正しいし、怒っている感情を表に出すことが少ないと思う。だから、嫌な女(b**ch)になったっていいんだよってこの言葉に何か励まされた。以前、アサーティブ・コミュニケーションについて書いたブログでアサーティブネスとアグレッシブであることの違いなんてものを書いたが(仕事の人間関係のストレスをなくすアサーティブ・コミュニケーション② - カナダでキャリア模索中の30代の日常)この手法は向こうが礼儀正しい場合は有効だと思う。でももし向こうが礼儀正しくない人の場合はこんな手法通じないよなとも思った。私も怒って嫌な女になって良いのだ。

私はカレッジ卒業後ずっとフロントラインで働いていて、様々な文化圏から来たそれはそれは気の強い同僚達と働いて来た。カレッジ時代、クラスはカナダ生まれから色んな国からの留学生がごちゃ混ぜだったけど、文化的にも近い韓国や香港からの留学生と意気投合し、いつも勉強やグループワークをしていた。その当時は人間関係の問題はほぼなく、前の職場でも韓国出身の同僚とは仲良くしていたけど、折が合わない同僚もいた。現在、アジア人が極端に少ない会社で働いており、私のロケーションも例外なく私が唯一のアジア人で、たまに私は他の人種の同僚になめられているんでないか?ということが起こったりする。今までいくつか北米に住む東アジア人の文化的ノンアサーティブネスがキャリアに与える影響について記事とかリサーチを読んだことがあるけれど、今私が経験していることは正にこの問題ではないのかと思ったりする。

Cultural Impact of Non-Assertiveness

This research identified eight root causes which would make employees of East Asian origin appear non-assertive. This study shows that assertiveness perception is related to leadership perception. The perception of non-assertiveness actually may be the misperception of reservedness, modesty, or a combination of some of them. The misperception may be, in turn, a lack of understanding of the imprints of cultures and their roots coming from Confucianism, Buddhism, Taoism, and other origins of cultural values. These traits may not necessarily be evidence of lack of leadership ability.

上の記事によると東アジア系の従業員はアメリカの会社でノンアサーティブだと思われがちであるらしい。寡黙であることや謙虚であることでリーダーシップがないと誤解されやすいそうだ。私自身、アサーティブネスに関してはカレッジ留学生時代から取り組んできている問題である。今回の同僚との揉め事は上司との三者面談の話し合いからHRにまで話を持って行った。自分でも頑張ったとは思うけど毎回同僚と揉める度、細かい問題まで会社や上司の力を借りる訳にはいかないし、自分にも気の強い同僚たちと対等にやりあえる”強さ”がもっと必要である。自分の座右の銘は今まで”Kill them with kindness.”でとても優しく礼儀正しい私であったが、今それが通用しない世界線にいる気がする。クライアントとの関係もそうである。先日、夜遅くに帰って来たクライアントが玄関で私の方に彼のバックパックを乱雑に投げて(彼が帰宅する毎に武器や違法な物を持っていないかチェックしないといけない。)、その後ドアをパンチや頭突きするクライシスに発展したことがあった。上司は私に『あなたが彼を怖がっていると思われたらそれを利用される。気丈な態度でバッグを突き返して、失礼で攻撃的な態度をとる限り建物内には入れないと彼に言いなさい。』と言った。この業界でやっていくにはこれくらい出来る強さがないといけない。

そんなこんなで最近は30歳半ばにしてアイデンティティー・クライシスに陥っている。これは自分が生まれ持ったセンシティブな性格の問題もあるし、カナダの社会で生きるアジア人移民としての両方の要素が関係していると思う。でも私は一生カナダで働いて生きると決心したのでこれは自分が向き合っていかなければいけない問題である。

それではまた記事を書きますね~!